白き角の主は輝く雲を纏い、慈悲の水を引き連れ天を降った。
 我々の祖は見たのだそうだ。光が粒となり、この忌まわしき〈冬の地〉に注ぐ様を。






【 物語概要 】
 〈冬の地〉の島国、パラファトイ。
 統領の息子フージャは〈角の地〉からの巡礼から戻って来た日、港で真っ白な髪の少女と出会う。
 少女の名前は、オルカ。船に忍び込み海を渡ったというが、それ以外はどこから来たのかさえ分からない。
 戻るべき場所が見つかるまで、フージャは自身の客として迎えたオルカと共に暮らすことになるが――


第一章 パラファトイ

序   青い港の白
六   〈雨〉の訪い
一   島国の人々
七   〈雨の御子〉
二   宴夕餉
幕間  獅子王の哀哭
三   子供の記憶は青魚
八   迷子の行先
幕間  船乗りのよもやま話 
九   その日海は赤々と
四   〈冬〉の跫音 
十   爪弾き語るは古の歌
五   一家団欒の日
十一   緑の国に向かう船


第二章 エルテノーデン

一   新緑の国の騎士
九   オルカと魔石
二   白き少女への子守歌
十   出会いは突然に
三   獅子と角の民
十一  狂いは密かに、歪みは歪に
四   戦果の混乱
十二  隠されし想い
五   エルフと魔石
十三  月下に揺れる悲しき涙
六   嘆き悲しき少女の痛み
十四  失墜の騎士
七   揺れる想い
十五  動き始める運命の輪
八   落ちる白き石


第三章 ジノブット

一   降雨祭典
九   戦禍を謳え
十七  風花と少女
二   捕獲劇
十   夕暮れの慈雨
十八  光の庭へ
三   牢屋の女
十一  扉を開けて
四   吟遊詩人
十二  作戦開始
五   汝、道具なり
十三  白い闇
六   山麓の色は
十四  伸びる女神の腕
七   夜襲
十五  賽は投げられた
八   囚われの身の上
十六  王に捧ぐ


終章

一  三国会議
二  座す神笑う神


レクタルヴ神話

レクタルヴ神話 一 レクタルヴ神話 二 レクタルヴ神話 三


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